おすすめ展覧会

丸の内マイプラザ、丸ビル、オアゾを舞台に繰り広げられる新進気鋭のアーティストの作品群。参加作家は祐成政徳、八谷和彦ユリアン・ローゼフェルト、李庸白、他。
http://www.mercury.sannet.ne.jp/galleryq/

flo+out 東京公演 ファースト・アルバム発売記念

今日は、このパフォーマンスを観に行ってきました。
http://www.who-is-next.com/

flo+out(フラウト)
美術家 高橋匡太、音楽家山中透を中心としたパフォーマンス・ユニット。場所・空間自体を演出し、観客に新たな視点、発想の転換を促すことを目的として活動、観客との密接な相互コミュニケーションをとりながら光・音響と共鳴する身体的アプローチとしての空間表現を試みる。表現の場を、それ自体が持つ陰影、人の流れ、環境、音、などによって選定し、そこにパフォーマーの動き・気配、観客とのコミュニケーションそのものを空間と不可分な要素として取り込む一つの装置を作り上げる。日本国内だけでなく、2005年3月にはICA/ロンドンにて公演を行う。

演出・音響:山中透 / 空間設計・映像:高橋匡太 / 身体表現:玉城そのみ / 映像:shin-ya b. / 制作:川口怜子

感想
全体としてメリハリに欠け、物足りない感じでした。


タマダプロジェクトルームの3階を使った舞台。
天井の高いコンクリ打ちっぱなしの空間、左手に大きなスクリーンが下がり、そこに玉城さんのパフォーマンスが影となり映し出され、空間全体に有機的な映像が繰り広げられるという仕組み。音は山中さん。
色彩のイメージは、ブルー→レッド→ホワイト→スターダストという感じ。音は、山中さんらしいミキシングをベースに水滴の音、雨音、潮騒等が使われていて、かなり海っぽいイメージ。


照明は、きちんとした舞台経験者の照明さんを入れた方が絶対良いと思います。
中盤からのパフォーマンスが全然見えませんでした。
暗すぎて!
暗さを活かすための光、そして何よりパフォーマンスを際立たせる光って、当然ですが重要です。
暗黒舞踏系の照明と比べると、今日のはお粗末過ぎました。


また、会場に赤ちゃん連れの方がいらっしゃったのですが、あんな暗い場所でチカチカしたり大きい音が鳴るんだから当然泣きます。子供は泣くのが仕事ですから、別にいいんですけど、やっぱり子連れは控えた方がいいと思います。それか、事前にスタッフに相談して、ライブ中はスタッフに預けるとかした方がいいと思う。

ひきこもごも

現在の日本では、ギャラリストたちの頑張りによって、徐々にアートマーケットが構築されつつあります。素晴らしいことだと思います。しかし、21世紀0年代、資本主義が大部分のアーティストを去勢した、ように感じる今日この頃。社会への影響力が、貨幣価値でしか量られなくなりつつある現実も見えかくれしています。
90年代に思春期を迎えた若い世代は、素直で型にすんなり嵌るタイプが多いのです。安保闘争、ヒッピー、バブルを否定して育ってきた世代、価値基準に「エコ」が染み付いてる世代、「何をしても徒労。日々のささやかな幸せを大切に・・」と願っている世代、だと私は感じています。
でも、それってちょとつまんない。


その裏側で醸造される鋭い視線、ユーモア、「アートの目」を内側に持つことについて・・、大事にしていきたいと思います。